最初に押さえる
学習のポイント
- dB表示、電力比・電圧比、増幅器や線路の利得と損失を計算します。
- 用語の名称だけでなく、役割・対象・似た用語との違いまで説明できるように整理しましょう。
計算に使う
重要公式
式そのものだけでなく、各記号が表す量と単位、公式を使える条件をセットで確認してください。
電力比のデシベル
電力比では係数10を使います。
記号の意味
- 電力利得。損失として定義する場合は比の向きに注意単位:dB
- 基準または入力電力単位:Wなど
- 比較先または出力電力単位:P₁と同じ単位
- 10を底とする常用対数
使い方と注意点
P₁とP₂は同じ単位にそろえます。出力/入力が1より大きければ正の利得、1より小さければ負の値になります。減衰量では入力/出力を取る場合があります。
計算例
出力が入力の100倍なら、G=10 log₁₀100=20 dBです。
電圧比のデシベル
同じインピーダンス条件の電圧比では係数20を使います。
記号の意味
- 電圧比で表した利得単位:dB
- 基準または入力電圧単位:V
- 比較先または出力電圧単位:V₁と同じ単位
使い方と注意点
入力側と出力側のインピーダンスが等しい条件で使います。電力が電圧の2乗に比例するため係数が20になります。
計算例
出力電圧が入力電圧の10倍なら、G=20 log₁₀10=20 dBです。
縦続接続
dBで表した利得は加算、損失は減算できます。
記号の意味
- 回路全体の利得単位:dB
- 各増幅器などの利得単位:dB
- 各線路・素子の損失単位:dB
使い方と注意点
信号の進行順に利得を足し、損失を引きます。すべてがdB表示なら掛け算や割り算をせず、加減算だけで処理できます。
計算例
利得20 dBと15 dBの間に損失5 dBがあれば、全体利得は30 dBです。
本番で迷わない
問題を解くときの手順
計算問題
- 問題文から、分かっている量と求める量を抜き出します。
- 接頭語を含めて単位をそろえ、使う公式の各記号へ対応させます。
- 式を文字のまま変形してから数値を代入します。
- 単位、符号、桁数と、答えが常識的な大きさかを確認します。
暗記・知識問題
- 「正しいもの」「誤っているもの」のどちらを選ぶ問題か確認します。
- 選択肢を主語・対象・働き・条件に分けて読みます。
- 似た用語へ置き換わっていないか、方向や大小関係が逆でないかを確認します。
- 法規では数値や期限だけでなく、誰が何をする規定かも確認します。
選択肢を見分ける
重要用語
用語名だけを暗記せず、「何を対象にするものか」「どんな役割・性質があるか」を一緒に覚えましょう。
- 利得
- 入力に対して出力がどれだけ増えたかを表します。
- 減衰量
- 伝送によって信号がどれだけ小さくなったかを表します。
- 漏話減衰量
- 希望信号と漏話信号の比で、大きいほど漏話が少ないことを示します。
理解を確認する