最初に押さえる
学習のポイント
- 抵抗・コイル・コンデンサの電圧と電流の位相関係を区別します。
- 直列回路ではインピーダンス、並列回路では電流を複素数または直交成分で合成します。
コンデンサ C電圧がIより90°遅れる
→抵抗 R電圧とIが同相
→コイル L電圧がIより90°進む
計算に使う
重要公式
式そのものだけでなく、各記号が表す量と単位、公式を使える条件をセットで確認してください。
リアクタンス
周波数が上がるとコイルのリアクタンスは増え、コンデンサは減ります。
記号の意味
- コイルの誘導性リアクタンス単位:Ω
- コンデンサの容量性リアクタンス単位:Ω
- 交流の周波数単位:Hz
- インダクタンス単位:H(ヘンリー)
- 静電容量単位:F(ファラド)
- 円周率(約3.14)
使い方と注意点
mHは10⁻³ H、μFは10⁻⁶ Fへ変換してから代入します。周波数が高くなると X_L は増え、X_C は減るという逆の性質も確認します。
計算例
f=50 Hz、L=0.1 Hなら、X_L=2×π×50×0.1≒31.4 Ωです。
直列RLCのインピーダンス
誘導性と容量性のリアクタンスは逆向きなので差を取ります。
記号の意味
- インピーダンスの大きさ単位:Ω
- 抵抗成分単位:Ω
- 誘導性リアクタンス単位:Ω
- 容量性リアクタンス単位:Ω
使い方と注意点
まず X_L と X_C を求め、差 X_L−X_C を計算してから、抵抗成分Rと直角三角形の関係で合成します。単純にR、X_L、X_Cを全部加えない点が重要です。
計算例
R=6 Ω、X_L−X_C=8 Ωなら、|Z|=√(6²+8²)=10 Ωです。
力率
有効電力Pを皮相電力Sで割ります。
記号の意味
- 力率(0から1の範囲)
- 電圧と電流の位相差単位:度またはrad
- 有効電力単位:W
- 皮相電力単位:VA
使い方と注意点
PとSを同じ倍率の単位にそろえて割ります。百分率で答えるときは、求めた値に100を掛けます。
計算例
P=800 W、S=1000 VAなら、力率は0.8、すなわち80%です。
本番で迷わない
問題を解くときの手順
計算問題
- 問題文から、分かっている量と求める量を抜き出します。
- 接頭語を含めて単位をそろえ、使う公式の各記号へ対応させます。
- 式を文字のまま変形してから数値を代入します。
- 単位、符号、桁数と、答えが常識的な大きさかを確認します。
暗記・知識問題
- 「正しいもの」「誤っているもの」のどちらを選ぶ問題か確認します。
- 選択肢を主語・対象・働き・条件に分けて読みます。
- 似た用語へ置き換わっていないか、方向や大小関係が逆でないかを確認します。
- 法規では数値や期限だけでなく、誰が何をする規定かも確認します。
選択肢を見分ける
重要用語
用語名だけを暗記せず、「何を対象にするものか」「どんな役割・性質があるか」を一緒に覚えましょう。
- インピーダンス
- 交流に対する電圧と電流の比で、抵抗とリアクタンスを含みます。
- 有効電力
- 実際に仕事や熱として消費される電力です。
- 無効電力
- 電源とリアクタンスの間を往復し、平均的には消費されない電力です。
理解を確認する